出産体験談
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2004年10月20日 この日は台風20号が来ていて、この地方も今晩あたり嵐のようでした。妊婦検診の予定だったのですが母親は、身重の私が一人で車に乗って検診に行くのに猛反対!!それはそうだろうと思いましたが 自分でも何だかそろそろ僕ちゃんに会える気がして やっぱり向かうことにしました。 夕方4時ごろ・・・ やっぱり風が強くなってきました。でも、いざ出陣とばかりに車に乗り込み産院へ向かいます。 病院に着くとすぐ、ノンストレステスト(以下NST)をはじめました。診察すると子宮口は2センチ開大 ビショップスコア8点 こういう嵐の日は、お産が多いらしくDrにも「そろそろかな?もしかしたら今晩あたり病院で会うかもね」なんて、冗談まじりに言われ小心者の私はその気になってしまう・・・ 帰路につくと嵐は本格的になってきており暴風警報とともに洪水警報まで出ている始末 お願い、父ちゃん早く帰ってきて・・・神にも祈る思いでした。
ノンストレステスト→用語辞典 ビショップスコア→用語辞典 我が家の父ちゃんは実に帰りが遅く、ほっとけば午前様も少なくありません。どきどきしている私は、今日ばかりは早く帰ってきてほしいなぁ。願いもむなしく連絡はありません・・・ 今日はいいよねと自分で言い聞かせて職場に電話しました。 「今日、健診で今日にも産まれるかもって言われたから早く帰ってきて」そう告げたけれど、このところの前駆陣痛で狼少女となっていた私に返事は 「気のせいじゃないの?」 今日ばかりは違うんだと必死に説明し何とか早く帰れるようにすると言わせたものの、もし今日産まれなかったら次はなんていおう・・・そんなことが頭をよぎったのでした。 父ちゃんは約束どおり7時には帰宅。お腹はいつものように張り痛いけれど大きな変化もなく、また狼少女になってしまったと、電話して無理して帰ってきてもらったことに少し反省してしまった・・・ いつもどおり食事をし、お風呂に入り早めに床につきました。父ちゃんは、「やっぱりな・・・」そう思っていたに違いない・・・でも、いつものようにお腹の痛みで夜中に起きました。 2004年10月21日 AM3:00 う〜〜ん、痛いな・・・でも、いつもと変わりないか AM4:00 うとうとする。やっぱりきのせいか・・・ AM6:00 破水?!透明なおりものがドバッと降りた。え〜〜!! さすがに驚いて いよいよかと思い産院へTelすると そのまま入院になるかもしれないので入院セットを用意してきてくださいとのこと キャ〜〜!! 昨日、産まれるかもといわれたのに やっぱり、その時が来ると動揺してしまうものだと痛感・・・ 父ちゃんは、まだ寝ていたので急いで起こしました。この状況下においても、まだ半信半疑のよう・・・事の次第を説明してもキョトンとしている。寝ぼけているのか?まだ信じられないのか?一人で行けといわんばかりの顔 「ひとりでいける?」 お〜〜〜〜〜〜い!!産まれるかもしれないって!!! しぶしぶ(?)おきて仕度をはじめるが、まだ「ほんとに?」という感じ・・・初めてのお産って どこもこんな感じなのかな? AM7:40 病院到着 陣痛室へ入る 破水しているかリトマス紙で検査してくれましたが、どうも破水ではないらしい・・・また、狼少女になってしまった。帰宅コースかしら、と頭をよぎり父ちゃんの顔を見ました・・・ 一応、NSTをつけることになり僕ちゃんの心音を聞きながら今度は、ほんとに何ていおうと考えていました。そのうち看護婦さんがやってきて 「いい陣痛が始まっているので、このままお産になると思います。」と言われた 陣痛が始まってる??? なんと、5分間隔で陣痛が来ているようで痛みに強いのねと言われてしまいました。お産だというのに、それよりも狼にならずにすんだと、少しホッとしてしまいました。 初産なので、ここからは時間がかかり日付をまたぐかもしれないということなので父ちゃんは一旦仕事へ行くことになりました。言われてみると確かに5分ごとくらいで、お腹が張り痛い・・・ こんなもんじゃないとは思いながらも、こんなもんで産めたらななんて甘いことを考えたりしていました。 AM11:00 お産を進めるために院内を徘徊 PM12:00 子宮口4cm開大 陣痛2〜3分間隔 冷や汗もたらたら このあたりで、連絡を受けた母親が産院に来てくれました。このくらいになると、陣痛が来ているときには口も聞けないくらいになっており母親は、もうついていてもらったほうがいいんじゃない?と父ちゃんに連絡してくれたようでした。 PM1:30 父ちゃん到着 少し動揺気味・・・ おろおろ この頃には、普通に会話なんてできません。さっきまでは羞恥心も手伝って冷静に我慢していたけれど 父ちゃんの顔を見て少し気が緩んだのか うぁ〜〜〜〜〜〜 あぁ〜〜〜〜ひぃ〜〜〜!!!! 声は、だんだんとわめき声になり叫び声に PM3:00 子宮口6cm開大 2〜3分間隔 陣痛は容赦なく襲ってきます。腰は割れそうだし、例えて言うなら 骨盤が砕けていっているというか、まだ表現しきれてません。とにかく人生で最も強烈な痛みが腰の周り一帯にありました。父ちゃんは そんな姿を見てどう思っていたのか・・・ 今となれば、あの悶え苦しむ姿は見るに耐えなかったのではないかとも思ったけれど 付き添ってもらってよかったと思います。 第一に陣痛の中腰をさすってもらえること 第二に陣痛の中、肛門付近をグーで押してもらえること 第三にお茶を飲ませてもらえること 第四に心強いこと(ここが一番かな・・・??) 父ちゃんは頑張った・・・陣痛の間中、腰をさすり、手を止めると 腰っっ〜〜〜!!!!と怒鳴られ 腰をさすれといっておきながら もおおお〜〜〜!!おしり押してよ〜〜〜!!!と怒られ イッパイイッパイの母ちゃんに単語で命令されても めげずに頑張ってくれました。 ありがとう 父ちゃん 看護婦さんに声を出すと力が入ってしまうから、ゆっくり呼吸してリラックスするようにと言われるが、そんなこといわれても簡単にできるわけがない むり、むり、むり、むりぃぃぃ〜〜〜!!!!! 声が全館放送されてるよなんて看護婦さんに言われても こんな時に、恥も外聞もない。見かねた看護婦さんが 「じゃあ、破いちゃおうか??」 PM3:40 破膜 いっきに9cm開大 1〜2分間隔 破くって人工的に破水させることだったの?!ドバァっと羊水とともにドロドロとした血液のようなものが・・・陣痛もいっそう強烈なものとなった 1〜2分の陣痛が来るたびに自然と力が入り 自分でも無意識にう〜〜〜んと力んでしまう!! 9.5cmしか開いてないから、まだいきんじゃ駄目といわれたって これは本能に違いない、もう出させてくれ〜〜!! 心で叫んでいました。そんな姿に、看護婦さんもあきれたのか 「じゃあ、もう分娩室いこうか?」 PM4:00 分娩室入室 子宮口9.5cm開大 ここからは早かった気がします。後は、指示されるとおりにいきむだけ。 「次に来たらいきむよ〜〜」 「はい、来た?! う〜〜〜ん!!お腹見て、しっかり長くっ!!!」 はっはっはっはっは・・・短く早く呼吸して 「もう、頭見えてるからね」 父ちゃんは、こんなとき何を思うのだろう?妊娠が分かったときから立ち会ってくれるといってはいたけれど私は産むことで精一杯で・・・ただ、時々かすかに聞こえる父ちゃんの頑張れ!!に励まされたことは確かです。 PM4:48 3042g 51cm 長男誕生 かぼそい我が子の産声に感無量!!!! 父ちゃんに「お疲れ様。ありがとう」と言ってもらえたのも嬉しかった。母ちゃんの方こそ 一緒に頑張ってくれてありがとう!!! 出産をひかえる妊婦さんへ ここまで、読んでくださりありがとうございました。いよいよ、臨月に入り、まだ見ぬカワイイBABYの顔を思い描いて、心待ちにしている事でしょうね☆ 私も、臨月に入ってからはワクワク、ドキドキでした。何度も、出産の手引きを読み返していたことを思い出します。今日、このHPにご訪問くださって、もっとこんなことが知りたかった!なんて事がありましたら、掲示板orメールにてお寄せください。 もっと、もっと皆さんにお役に立てるHP作りの参考にしたいと思います。 |